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乾ききったピート系の鉢を戻す
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- Garden Bila編集部
水を注いだ直後に鉢底から流れ出たのに、鉢は軽いまま。そんなときは、ピートモスを多く含む培養土が乾ききり、水をはじいている可能性があります。土と鉢の間の隙間だけを水が通るため、普通の水やりでは根鉢の中心まで湿りません。量を増やすより、少しずつ吸わせる時間を作りましょう。
まず本当に乾いているか確認する
鉢の重さを確かめ、土が鉢の縁から縮んで離れていないかを見ます。表面が薄い色になり、指で触ると乾いて軽い感触があるなら、水をはじく状態を疑えます。少量の水が玉になって残ったり、すぐ隙間へ落ちたりすることも手掛かりです。
葉がしおれているだけでは、乾燥とは決められません。鉢が重く、中の土が湿っている場合は、根の傷みなど別の原因が考えられます。その鉢をさらに水へ浸すと悪化するおそれがあります。必ず土の内部の湿りを確かめてから、吸水の作業へ進んでください。
株元がぐらつくほど根が傷んでいるものや、茎まで乾いて折れやすくなったものは、水を吸わせても回復しないことがあります。生きた葉や柔らかさのある枝が残っているかを見ます。枯れた部分を先に大量に切るより、吸水後に状態が分かるまで待つと、残す部分を判断しやすくなります。
上から何回かに分けて湿らせる
軽い乾燥なら、まず上からの給水を試します。受け皿やトレーの上に鉢を置き、土の表面へ少量ずつ静かに注ぎます。一度で流れ切ったら数分待ち、同じ場所だけでなく表面全体へもう一度与えます。最初の水で土が少し湿ると、次の水が入りやすくなります。
表面が固まっていても、棒を深く刺して穴を大量に開けないようにします。水の通り道だけが増えて根を傷つけることがあります。ほぐすなら、根が見えないごく浅い表層を軽く動かす程度です。鉢が徐々に重くなり、中心部にも湿りが出てくれば、底面からの吸水は不要なこともあります。
この段階で肥料を混ぜる必要はありません。乾ききった根に濃い肥料分が触れると負担になるため、まず普通の水で水分を戻します。家庭用の洗剤を水へ加えて浸透させる方法も避けてください。園芸用の湿潤剤を使う場合でも、その植物と用土に使える製品かを確かめ、表示に従う必要があります。
中まで乾いた鉢は底から吸わせる
上からでは戻りにくい場合は、穴のある鉢をバケツやたらいへ入れます。水位は鉢の高さの三分の一から半分程度を出発点にし、株元や葉を水没させないようにします。鉢が浮く場合は無理に押し沈めず、上からも少量の水を与えて安定させます。
まず十〜二十分ほどで取り出して重さと湿りを調べます。これは固定の処理時間ではなく、確認を始める目安です。鉢の大きさ、根の密度、土の乾燥程度で吸う速度は違います。まだ中心が乾いていれば状態を見ながら少し延長しますが、一晩つけっぱなしにするのは避けます。
大きな鉢を水ごと持ち上げるのは危険なので、浅い容器で作業するか、上から分割して給水します。床やベランダの荷重、排水先にも配慮してください。底穴のない容器ではこの方法を行わず、内鉢の有無や排水できる構造を先に見直します。
吸水後は十分に水を切る
鉢全体が重くなり、土の中へも水が届いたら、容器から取り出します。流し台や安定した台の上で自然に排水させ、鉢カバーへ戻す前に水切れを確認します。吸水に使った水を受け皿に残しておくと、乾燥の処置がそのまま過湿の原因になってしまいます。
株は一時的に明るい日陰へ置き、強い日差しや乾いた風を避けます。数時間で戻る葉もあれば、翌日以降まで垂れたままの葉もあります。土が湿っているのに姿が変わらないからと、再び何度も浸さないでください。乾燥で根や葉が傷んだ場合は、吸水だけでは元の姿に戻りません。
次の水切れを起こしにくくする
回復後は、その鉢が十分湿ったときの重さを覚えます。水やり前の軽さとの違いが分かると、土が縮むほど乾く前に気付けます。表面だけを見て少量ずつ与える習慣があれば、必要なときは根鉢全体へ届くように与え、流れた水を捨てる方法へ変えましょう。
同じ鉢が何度も水をはじく場合は、根詰まりや土の劣化、置き場所の暑さを確認します。真夏の小さな黒い鉢は短時間で熱くなりやすく、壁際の照り返しも乾燥を早めます。日差しを和らげる、風を直接受けない位置へ動かすなど、給水回数以外の調整も役立ちます。
適期の植え替えでは、育てる植物に合う用土へ更新します。保水性を増やしたいからと細かい材料ばかり足すと、今度は乾きにくくなります。水を保つ力と空気が入る余地の両方を確保し、毎回の救済処置が必要ない鉢へ整えていきましょう。
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