公開日

徒長した苗にできること

Authors
  • avatar
    Name
    Garden Bila編集部
    Twitter

苗の茎が細く長くなり、双葉が高い位置で揺れている状態を徒長と呼びます。発芽後の光不足で起こりやすいものの、混み合い、高すぎる温度、過剰な水分などが重なる場合もあります。伸びた茎そのものを短く戻すことはできませんが、これから育つ部分を丈夫にし、植え付けまで支えることはできます。

残せる苗かを先に判断する

茎が細くても緑色で張りがあり、本葉が出始めている苗は、環境を整えて育て直せる可能性があります。一方、地際がくびれて褐色になり、そこから倒れる苗は立枯れなどを疑います。その苗を土で埋めて支えるだけでは改善しないため、健康な苗と分けて状態を確認してください。

茎が折れている、根元が腐っている、葉がほとんど残っていない場合は、まき直したほうが早いこともあります。種が残っていて適期の範囲なら、弱い苗の手当てと並行して少量をまく方法もあります。すべてを救うことに時間を使うより、育てたい株数を確保する視点で判断しましょう。

発芽したら覆いと置き場所を見直す

発芽前に使った保温用の覆いや暗い場所を、そのままにしていないか確かめます。芽が出た後は種類に合う光が必要です。窓辺でも、窓から離れた位置や厚いカーテンの内側では足りないことがあります。より明るい場所へ寄せ、葉が冷たいガラスに触れないようにします。

部屋の天井照明は、人が作業できる明るさでも育苗には不足する場合があります。窓の光で足りなければ、育苗向けの照明を使う方法があります。器具の推奨距離と点灯時間に従い、葉が熱くならないよう確認します。器具を遠くへ置いたまま時間だけ延ばしても、十分な改善にならないことがあります。

苗が一方向へ傾く場合は、容器の向きを変えることで傾きを抑えられます。ただし、光の不足そのものが解決するわけではありません。新しく伸びる節の間隔が短くなるか、本葉がしっかり開くかを見て、明るさを再評価してください。

外の日差しには段階的に慣らす

徒長した苗をいきなり強い日なたへ出すと、柔らかい葉が焼けたり、風で倒れたりします。初日は風の弱い明るい日陰で短時間過ごさせ、少しずつ朝日へ慣らします。曇天の日を利用すると進めやすくなりますが、低温や強風の予報がある日は無理をしません。

夜も屋外へ置けるかは、育てる植物の耐寒性と最低気温で判断します。トマトやバジルなど暖かさを必要とする苗を、徒長を止めるために冷やしすぎないようにします。適温の範囲で環境を整えることが大切で、寒さを与えれば丈夫になるというものではありません。

混み合いを減らして根の場所を作る

同じ容器に多数の苗が生えていると、光を求めて競い合います。双葉や本葉が重なる前に、弱い苗を間引いて間隔を確保します。残す苗の根を引き上げそうなら、抜く代わりに清潔なはさみで地際を切ると負担を減らせます。

鉢上げに適した種類と段階なら、一株ずつ小さなポットへ移します。細い茎を指で強くつかまず、葉を軽く持ち、根元の土を道具で支えて扱います。根を長く空気へさらさないよう、新しい容器と用土を先に準備しておきましょう。

移植を嫌う種類や直まき向きの野菜では、無理な鉢上げがかえって負担になります。根菜類などは、今ある容器で間引いて育てるか、適した場所へまき直す判断が必要です。苗を救うための手順も、種類に合わせて選びます。

深植えは植物ごとに判断する

トマトは条件が合えば茎から根を出しやすく、植え付け時に一部を深く植える方法が使えます。ただし、葉を埋めず、腐敗していない健全な茎であることが前提です。冷たく湿った土へ長い茎を無理に埋めると、必ずしもよい結果にはなりません。

キュウリなどのウリ科や、株の中心が地際にある苗では、同じ感覚で茎を深く埋めないようにします。種類が不明な場合は元の深さを基本にし、細い支柱などで軽く支えます。「徒長したら双葉まで埋める」と一律に決めないことが大切です。

茎の周りへ少量の土を寄せる場合も、株元を湿らせ続けないようにします。支えは茎を締め付けず、少し動ける余裕を残します。支柱で立ったことと、苗が丈夫になったことは別なので、光や間隔の改善も続けてください。

水と肥料を増やして埋め合わせない

土は乾き具合を確認して与え、常に受け皿へ水を残さないようにします。ただし、幼い苗をからからに乾かして鍛える方法は適切ではありません。根が少なく小さな容器は変化が速いので、表土だけでなく容器全体の湿りを見ます。

肥料も多ければ茎が太くなるわけではありません。肥料入りの土かを確認し、本葉が育つ段階で必要に応じて薄い濃度から、製品の指示に従います。光不足のまま追肥だけを増やしても、問題の中心は残ります。

改善後は、一週間ほどの新しい成長を比べます。茎の先が締まり、本葉が厚みを持って広がり始めれば、環境が合ってきた目安です。古い部分の長さを気にして何度も植え直さず、新しく伸びる部分を育てましょう。次の種まきでは、発芽後すぐ明るい場所を用意し、厚まきを避けるだけでも徒長を減らせます。

広告Amazon.co.jp

金象 ガーデン鋏

剪定や収穫の前に、手に合うサイズと刃の手入れを確認したい人向けの選択肢です。

広告。Amazonアソシエイトとして、適格販売により収入を得る場合があります。

Amazonで見る →
徒長した苗にできること | Garden Bila